【独身男のバレンタイン】とりあえずチョコ食っときゃいいんだろ【ミスタードーナツ】

●2024年は「ミスタードーナツ」のGODIVAコラボ商品で満足する。

 単なるサブリミナル効果だと思う。
 街でもテレビでもネットでも、2月は「チョコレート」の広告露出が増える。
 どうせ甘いもの食うならチョコ系にしとくか、と考えるのは自然な流れだ。

 通勤途上にミスタードーナツがある。よく利用している。
 中年男にしては、ミスド、めっちゃ食ってる自負はある。
 コーヒーに合うんだもの。スーパーの菓子パンよりうまく、パティスリーの洋菓子より安い。日常の一息に、ちょうどいい存在なんだもの。

 2024年、ミスドがGODIVAとコラボしたらしい。
 ふーん。
 じゃあ、食いますわ。

「ハートショコラ レ」「ハートショコラ フレーズ」


 可愛らしいハート型だ。
 僕は僕にハート型のチョコ菓子を贈る。
 なにが悪い。


 味は、普通だった。
 クリームやガナッシュが複数組み合わされており、通常商品とは異なる複雑な味を感じることができる。
 また、板チョコがはさまれており、食感でも新鮮な感覚を味わえる。
 ただ、それがドーナツとして「特別においしい」か否かと問われると、「まあ普通」と答えざるを得ない。

 ミスド歴は長いので、コラボ商品がさほどうまくはないことは経験で知っている。
 普通に、レギュラー商品や、ミスドが独自に開発した商品のほうが、「ドーナツ」としてうまい。
 ドーナツの専門店なのだから当然だ。
 コラボ先の企業やパティシエはドーナツの専門家ではないが、商品開発の主導権を握る。「ドーナツ」としてめちゃくちゃうまくなる確率が低いのは当然だ。

 しかし、いいのだ。
 「2024限定のチョコ系ドーナツを食った」という経験自体が、消費者としての満足を高めてくれる。
 味は普通にうまければいい。


 逆に、ミスドは洋菓子の専門家ではない。
 よって、「ガレット・デ・ロワ」と謳われている商品も、正統的なそれとは大きく異なると思われるが、まあ、ミスドのパイ商品の1つとしては普通にうまいからいいのだ。

「ガレット・デ・ロワ ショコラ」「ガナッシュショコラ」

●義理チョコをいただける機会が増え、チョコの購買意欲は減退。

 ここ数年、仕事関係で義理チョコをいただける機会が増えた。
 今の会社に転職する前は、デパートのチョコフェアに潜入するなどして、バレンタインの時期にしか買えない「めっちゃうまいチョコレート菓子」を探し求めていた。
 しかし、ここ数年は、2月初旬から義理チョコをぱらぱらいただけている。もちろんいただいたものはありがたく食う。ほぼ毎日、チョコを食っている。
 結果、上記のようにチョコ菓子を「ついで買い」することはあっても、自分から積極的にチョコ菓子を買い求めることはなくなった。

 いただけるチョコは、300円~1000円程度の商品だと思われる。
 年齢が上がるにつれて、その人の収入も増える。義理チョコのグレードも上がる。
 20代の人からコンビニ菓子をもらって驚くし、60近い人からは有名メーカーの箱モノ商品を毎年いただき申し訳ないとさえ思う。


 お返しは、周囲の先輩同僚(男性)もしていないのでしていない。少なくともホワイトデーにそのような現場を見たことはない。
 中元や歳暮など、ただでさえ面倒な贈答文化がはびこっているので、あえてそれを増やす必要はないと考えているのかもしれない。
 人によっては、ホワイトデー以外の通常の日に、なにかしらの菓子類を渡している(返している)。ついでに僕ももらっている。
 また、ある人は、「断ると角が立つので、もらえるものはもらうが、お返しなどはしない」というポリシーをもっているという。
 どうすべきなのか、2月中はぐずぐず悩むが、3月になれば年度末の慌ただしさでどうでもよくなる。結果、毎年、なにもしていない。
 わあ、なにもしてないわ。
 今、初めて明確に自覚したが、そろそろ年齢的に非常識な気がする。どうすべきか。
 ま、とりあえず、今年もなにもしないだろう。
 うむ。



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