2021-11-25 / 最終更新日時 : 2021-11-25 tarukichi_62 読書 【読書】『ゼロ――なにもない自分に小さなイチを足していく』(堀江貴文著)を読んだ感想。 結局、”ノリがいいやつ”が成功する。 僕は勝ち組が嫌いだ。 生理的な嫌悪感を抱いている。頭のてっぺんから足の爪先まで、彼らの価値観や思考回路ひっくるめて、徹頭徹尾すべてが嫌いだ。 そのような理 […]
2021-09-03 / 最終更新日時 : 2021-08-31 tarukichi_62 読書 【読書】『仕事休んでうつ地獄に行ってきた』(丸岡いずみ著)を読んだ感想。 うつ病に関する分かりやすい対応集。 僕も20代の頃に行ってきたことがある――”うつ地獄”に。 ただし、それは日帰り旅行のようなもの(通院)で、著者のような長期滞在(入院)は未経験。 若干のシンパ […]
2021-07-02 / 最終更新日時 : 2021-07-31 tarukichi_62 読書 【海外文学】『人形の家』(イプセン著)を読んだ感想。 「人類みな平等」――そのバランスは常に危うい。 (長期企画「世界最高の小説【BEST100】を読破する!!!」第7回) フェミニズムは、被抑圧者による権利回復運動の一変奏でしかない。この小説から読み取るべきは、「女性の […]
2021-07-01 / 最終更新日時 : 2021-07-31 tarukichi_62 読書 【海外文学】『ゴリオ爺さん』(バルザック著)を読んだ感想。 壮大な理想を前にした卑小な人間どもの滑稽さ。 (長期企画「世界最高の小説【BEST100】を読破する!!!」第6回) 「人間喜劇」と呼ばれる作品群の一つであるらしい。 誰にとっての「喜劇」か? それはもちろん我々観客( […]
2021-06-30 / 最終更新日時 : 2021-08-13 tarukichi_62 読書 【海外文学】『白鯨』(メルヴィル著)を読んだ感想。 シロナガスクジラよりこの小説のほうが長い。 (長期企画「世界最高の小説【BEST100】を読破する!!!」第5回) 本書を読み始めたのは、今を遥かに遡ること数ヶ月前――。2015年の夏だ。 夏の太陽の下で読むに相応しい […]
2021-06-29 / 最終更新日時 : 2021-07-31 tarukichi_62 読書 【海外文学】『老人と海』(ヘミングウェイ著)を読んだ感想。 「自分に打ち克つ」という快楽に耽る老人。 (長期企画「世界最高の小説【BEST100】を読破する!!!」第4回) 〈老人〉が闘う相手は何か。それはカジキでも海でも自然でも孤独でも運命でもない。自分自身だ。 この物語の登 […]
2021-06-28 / 最終更新日時 : 2021-08-13 tarukichi_62 読書 【海外文学】『異邦人』(カミュ著)を読んだ感想。 異邦人はそもそも理解されるべき存在か。 (長期企画「世界最高の小説【BEST100】を読破する!!!」第3回) 裏表紙に書かれた「あらすじ」によって読み方を規定されてしまった。引用しよう。 母の死の翌日海水浴に行き、 […]
2021-06-27 / 最終更新日時 : 2021-08-13 tarukichi_62 読書 【海外文学】『1984年』(ジョージ・オーウェル著)を読んだ感想。 どんな権力も「自己愛」だけは収奪できない。 (長期企画「世界最高の小説【BEST100】を読破する!!!」第2回) 人間の支配はどこまで可能か。行動だけでなく、個人の内面まで権力は支配することができるのか。 著者は本作 […]
2021-06-26 / 最終更新日時 : 2021-09-27 tarukichi_62 読書 【海外文学】『ハックルベリー=フィンの冒険』(マーク・トウェーン著)を読んだ感想。 圧倒的自由と開放感。 (長期企画「世界最高の小説【BEST100】を読破する!!!」第1回) 権威から解放される爽快感。 そのエッセンスを徹底的に濃縮した小説。世界中の少年たち(いや老若男女)が魅了されるのも無理はない […]
2020-12-06 / 最終更新日時 : 2021-08-05 tarukichi_62 読書 【読書】『自動起床装置(辺見庸著)』を読んだ感想――合理性の追求により剥奪される人間性。 無意識について我々はそれを制御できない。「私」の支配下にそれはない。 効率性や論理性によっては説明できない事象が「私」の中に、世界の不条理と同じように存在する。 にも関わらず、時々我々はそれを都合のいいように操れると錯 […]