【社労士試験】2月の結果と年度末(3月末)までの短期目標【独学合格体験記8】
●2月末までの短期目標の結果。
【勉強日記⑦】で立てた「2月末までの短期目標」の結果は以下のとおり。
①「問題集」2冊のうち、「択一式」用を全科目最低1周する。
→不達成。
→「一般常識(労働法科目)」「一般常識(社会保険科目)」をまったく解いていない。
②「あんちょこ本」を全科目最低3周する。
→不達成。
→「一般常識(労働法科目)」「一般常識(社会保険科目)」はまったく覚えていない。
短期目標は失敗に終わった。
とは言え、感覚的には「実質成功」と思っている。
と言うのも、「一般常識2科目」に手を付けなかった代わりに、他の8科目に当初の予定より力を入れられたからだ。
「問題集」も「あんちょこ本」も、「一般常識の2科目」以外は何度も繰り返している。手ごたえとしては、「一般常識2科目」を除く8科目のうち、「国民年金法」「厚生年金法」は3割、それ以外の6科目は6割は確実に点数を取れるところまではきていると思う。
具体的に見ていこう。
科目横断部分(適用や通則事項等)は、8割は覚えられたと言える。
それぞれの科目の横断部分に対応する問題(択一式に限る)は、ほぼ完璧に解けるようになった。
科目ごとの仕上がり具合は次のとおり。
「労働基準法」はなぜか得意で、横断部分以外も含めて、「択一式問題集」の8割以上は解ける。
「労働安全衛生法」「徴収法」は、理解が難しい箇所が少ないので、端的に暗記の仕上がりが全般的に5割程度に留まっているに過ぎない。
「労災法」「雇用保険法」「健康保険法」については、上で記したように横断部分は8割は解ける。それ以外(すなわち、主として給付部分)が数字要件等が多いこともあって、4割程度の暗記に留まっている。なので、科目全体で見ると、仕上がり具合は6割といったところ。
「国民年金法」「厚生年金法」も横断部分は6割程度は解ける。やはり問題は給付部分で、3割程度の仕上がりか。
●年度末(3月末)までの短期目標を立てる。
まず、上で述べたように「一般常識2科目」に関しては、「択一式問題集」にも「あんちょこ本」にも一切手を付けていない。
つまり、とりあえず「参考書」を読んで2ヶ月以上放置している状態だ。
さすがに、「一般常識2科目」も、3月中には「択一式問題集」「あんちょこ本」を1周はしたい。
3月中に「一般常識2科目」を勉強するにあたって注意したい点は、次の2つ。
① 「法令」以外は基本無視。
② 主要8科目と関連する法令ごとに勉強する。
「法令」以外(「統計」など)は、直前期に勉強する。3月は基本的に勉強しない。
また、「一般常識」とは言うものの、それは「社労士業界における常識」であって、「世間一般の常識」では決してない。試験で問われる内容のマニアック度が主要8科目に比べて浅いというだけであって、勉強しなければならない「その他法令」の数は発狂しそうなほどに多い。
この膨大な「その他法令」を色分け(分野分け)することなく一度に行おうとすると、絶対、気が狂う自信がある。
ので、「主要8科目」ごとに関連性の高い法令を都度ピックアップして、一緒に勉強することにした。
例えば、「労働組合法」や「労働契約法」は「労働基準法」と一緒に、「労働施策総合推進法」や「職業安定法」は「雇用保険法」と一緒に、「国民健康保険法」や「高齢者の医療の確保に関する法律」は「健康保険法」と一緒に、「確定拠出年金法」や「確定給付企業年金法」は「厚生年金法」と一緒に、といった具合である。
要は、科目横断の勉強と要領は同じなのだろう。「その他法令」は「主要8科目」と異なる部分を意識して覚えるべきであって、そうすると、「主要8科目」と一緒に比較しながら覚えた方がいい。
で、そうなると、「主要8科目」の勉強が進んでいない状態で「その他法令」を勉強しても混乱するだけなのは目に見えている。やはり、2月中は「一般常識2科目」は勉強せず「主要8科目」に集中して正解だったのだ。
次に、「選択式」の問題集に関しては全科目まったく手を付けていない。
ので、当然のように、「選択式」問題集をやる必要がある。
しかし、基本的には、「選択式」は「択一式」の延長線上にあるらしく、「択一式」を解ける実力があれば「選択式」も解けるとのことなので、さしてビビってはいない。
ただ、科目によっては「択一式」よりも「選択式」に重点を置いて勉強をしたほうがいい科目もあるらしいので、その科目の問題を解くにあたっては、気を引き締めて臨みたい。
次に、「国民年金法」「厚生年金法」の扱いである。
「あんちょこ本」でこの2科目が1つの章として扱われていることからも分かるように、年金法はその内部で複雑に絡み合っている。国民年金(基礎年金)と厚生年金の二階建てというだけでも面倒なのに、異なる事由(老齢・障害・死亡)で併給できたりできなかったり、加給(加算)の対象が微妙に違っていたり、国民年金の独自給付があったり、老齢厚生年金の特別支給があったり繰上げ支給があったり、旧法の名残りが中途半端なかたちで放置されていたり、旧法から新法に移行するにあたってさまざまな経過措置が設けられていたりと、と・に・か・く、鬱陶しい。
他の科目がある程度整理された綺麗なマトリクス表を作成しようと思えばできる(「あんちょこ本」があるのでしないけど)のに対し、「年金法」は基本ムリ。膨大な注釈が必要になって、マトリクス表の意味がない。「あんちょこ本」も、国民年金と厚生年金を並列して比較できるようにはしているけれど、それだけ。「膨大な注釈」に完全に対応してくれているわけではない。
と愚痴っていても仕方がないので、地道に解きほぐしていくしかない。
が、しかし、地道に解きほぐそうと、個々の問題を追っていくと、全体像があやふやになっていく。
発狂である。
他の科目とは違った勉強法が必要なのは明らかなので、対策を考えたい。
以上をまとめると、年度末(3月末)までの目標は次のとおりとなる。
① 「一般常識2科目」に関して、「択一式問題集」および「あんちょこ本」を最低1周は行う
② 全科目、「選択式問題集」を最低1周する。
③ 年金法をとりあえず毎日勉強する。
●その他、所感。
通勤時間になにを勉強するか。
電車の中で開く本をなににするか。
その大転換が2月中旬に図られた。
すなわち、「あんちょこ本」をやめ、「択一式問題集」を使うことにした。
理由は単純で、ゲーム性が高いのが問題集のほうだからだ。電車の中が混んでいても、学生がうるさくても、隣のオッサンの体臭がきつくても、「その場で結果がすぐに出る(答えが合っているか否かがすぐに分かる)」問題集は、まるでスマホのゲームのようで熱中しやすい。楽しい。
一方、「あんちょこ本」の暗記は、想像以上に集中力を必要とした。静かな環境が求められ、電車の中で使うには意外に適していない。これからは、寝る前と起きてすぐに使おうと思っている。
環境によって勉強する内容も変えていかなきゃダメだよね、っつー所感でした。
以上。
次回の報告は年度末(3月末)に行う。