アボカド・チーズ・春巻き【餃子の餡が残った場合の対処について】【男の料理】


 先日、無意味に時間と労力をかけて、餃子を手作りした。↓

ギョーザを包みたい休日。【男の料理】【餃子】 – 孤独ぼっち男の貧乏人生それでも最期まで愉しむブログ。 (kodokulife.com)

 そうしたところ、餃子の皮が先になくなり、餡がそこそこ大量に余ってしまった
 その処理方法について脳内会議を開いたところ、イマジナリーフレンドの一人が次のようなプレゼンを始めた。


 ご家庭で餃子を手作りされた際、皮は使い切ったのに餡が残ってしまった、といった経験はございませんでしょうか。

 残った餡をそのまま生で召し上がって頂いても、もちろん美味しいかと存じますが、その場合、「腹をこわす」リスクがあることを十分に考慮せねばなりません。

 我々ホモ・サピエンスが火起こしの技術を開発させて頂きまして幾星霜、皆さまのご家庭におきましても加熱調理はより簡単・便利に行って頂けるようになりました。
 この技術を利用しない手はありません。

 そこで今回、我々は、その技術を応用した、世界初の画期的ソリューションを皆さまにご提示させて頂きます。

〜伝統技術と最先端トレンドの融合〜
【「アボガド・チーズ・春巻き」のご提案】
〜サステナブルな食文化への寄与を目指して〜

①餃子の餡をリユースするには同じ「中華料理」が最適解!

 「餃子の餡」の主たる構成要素が挽肉であることに鑑み、弊社では、まずハンバーグやボロネーゼといった料理に「餃子の餡」が再利用できないかを慎重に検討いたしました。
 結果、ニラやニンニクの圧倒的プレゼンスのために、洋食や和食にはミスマッチということでチームのコンセンサスが得られました。

 やはり、「餃子の餡」と親和性の高い料理は、同ジャンルである「中華」だと思われますので、今回はその基本方針に沿ってご提案を進めさせて頂きたいと思います。

②テクスチャ―の違いを楽しむ! 弱みを強みに変える「春巻き」というマジック。

 挽肉を使用した中華料理は多々ありますが、現段階で「餡」の味を抜本的に見直すことは困難です。
 我々は「餃子の餡」という強インパクトのアイテムをそのままリユースするしかございません。

 「味」を変えられない以上、今後の作業プロセスにおいては、せめて「食感」を餃子とは違ったものにすることで新規性を打ち出していきたいと考えております。

 餃子に似た味の料理で「食感」が異なるものとして、2つのオプションをご用意いたしました。
 1つ目は、「ワンタン」です。餃子の焼き目の”ついていない”部分の「柔らかさ」を強調した料理と言えるでしょう。
 2つ目は、「春巻き」です。餃子の焼き目の”ついている“部分の「パリッとした食感」を強調した料理と言えるでしょう。

 餡を包む「皮」のコストを考慮しますと、我々がリコメンドするのは、「春巻き」です。
 「春巻きの皮」は、既製品が近隣のスーパーで安価で入手できます。
 一方、「ワンタンの皮」は既製品が我々の調査では見つからず、皮を自社で製造する必要がありますが、その製造プロセスは謎に包まれております。そもそも「餃子の皮」と「ワンタンの皮」に違いがあるのかすら不明です。未知すぎて適正なリスクアセスメントが行えません。
 アウトソーシングはコストカットの定石でもありますから、「春巻き」を強くおすすめ致します。

③ビールとの相性抜群! やっぱり、つまみは「揚げもの」だよね!

 新たな食感を求めて「春巻き」という答えに辿り着いたわけですが、その食感を手に入れるためには、「油で揚げる」という高度にテクニカルなプロセスが必須です。

 住宅火災や火傷などのリスクが高まりますが、我々ホモ・サピエンスには、「油」という危険因子を安全に取り扱うためのノウハウが十分に蓄積されておりますので、どうぞご安心ください。

 我々がリスクを負ってでも「揚げもの」をリコメンドする理由は、「揚げものとアルコール飲料との相性が極めて良い」ということに尽きます。
 両者は補完財の関係にあると言っても過言ではありません。

 盆を過ぎたとはいえ、まだまだ暑い日が続いております。
 想像してみてください――。
 冷蔵庫から取り出した、キンキンに冷えたビールを。
 それで喉を潤したあと、「なにか一口つまみたいなぁ」と思ったとき、そこに揚げたてアツアツの春巻きがある風景を――。
 十分すぎるほどに訴求力のある風景ではありませんか。

④最先端トレンドとの奇跡的マリアージュ! 「アボカド」と「チーズ」で究極進化を遂げた春巻きをあなたに。

 「あぼがど」とパソコンに打ち込んでも、うまくカタカナに変換できないわけです。「あぼがど」と入力して変換キーを押しては、「阿保が度」や「安保が弩」といった誤変換が現れるばかり。
 我々ホモ・サピエンス(日本支社)は、この謎に長年悩まされてまいりました。
 「あぼがど」という舶来の新素材が極東リージョンの島々に定着していないがために、当該単語がパーソナルコンピューターにデフォルトで登録されていないのかもしれないとまで考えたほどでした。
 発狂せんばかりに懊悩した我々は、かの偉大なるGoogle博士に相談を持ち込んだわけです。
 そうしましたところ、「あぼがど」など知らぬ、「あぼかど(アボカド)」ならば30,000,000件を超える知識を有しておるぞ、との回答とともに、我々も見たことがあるあの緑色の果実の写真が提示されたわけであります。

 なんということでしょう……。
 あの緑色の果実の名前が、「あぼがど」ではなく「あぼかど(アボカド)」だったとは……。
 我々は己の無知に打ちひしがれたわけです。

 そのようなわけで、我々は、アボカドに関する知識をGoogle博士から貪欲に吸収していきました。
 今では、アボカドという新時代の最先端素材について、我々は十分に熟知しております。
 どうぞ、皆様におかれましてはご安心くださいますよう。

 え? 大きなタネが硬くて包丁で切りにくいですって? 関係ありませんよ。力技ですよ。おもっクソぶった切ったったらエエんすよ。

 アボカドは別名「森のバター」とも呼ばれており、完熟した果実のクリーミーな舌触りは、他の野菜の追随を許しません。
 パリパリの春巻きの皮との、食感の対比を楽しめることでしょう。

 アボカドは栄養豊富で、美容効果も期待できることから、ここ数年、ティーンエイジャーやF1層から絶大な支持を集めております。
 我々の開発した「春巻き」の重要な武器となることは、間違いございません。

 そして、流行に敏感なセグメントにおいて、アボカドと同等にもてはやされているアイテムが「チーズ」です。
 若年層がヘビーユーザーとなっているSNSの料理動画では、チーズが溢れかえっております。
 洋食はもちろん、和食にもチーズ、中華にもチーズ、韓国料理にもチーズ、インド料理にもチーズ、エスニックにもチーズ、菓子にもチーズ、あれもこれも、とりあえずチーズ使っとけば、彼らは食いつきます。

 加熱されたチーズは、まるでスライムのように、粘りをもった不定形な流動状の物体となります。
 チーズが使用された料理の一方を手に持ち、もう一方を口で咥え、チーズをまるでゴムのように長~く伸ばす画は必ずバズる、と言われております。

 一部の集団の間で人気となり露出が高まったアイテムは、他の消費者の購買意欲をも刺激します。
 そして、一度チーズを食し、そのふくよかなうまみに気付いた人々は、中毒者のように際限なくそれを求めております。
 そう、皆様のような時代遅れの孤独な中年男性も例外ではありません。

 かくして、極東の島国リージョンにおいて、アボカドおよびチーズは欠くことのできない食材となるに至りました。
 これらを使わない手はないでしょう。

まとめ

 以上、①料理ジャンルの同一性、②食感の新規性、③アルコールとの親和性、④トレンドという4つの観点から、「餃子の餡」が余った際の処理方法について、「アボカド・チーズ・春巻き」が最適解であるという、我々の提案を述べさせていただきました。
 ご検討いただければ幸いでございます。
 最後まで、ご清聴ありがとうございました。



 イマジナリーフレンドが脳内会議室から出ていった。他に発言する者もいなかったので、脳内会議は終了した。
 まあ、反対するイマジナリーフレンドもいなかったし、提案者のイマジナリーフレンドの言う通りにするか、と僕は思った。
 ふつうにウマそうだし。

 ので、作った。

 食った。
 うまかった。
 提案者の予想は大方において正しかったと言える。


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