【社労士試験】2022年度の受験断念。ナゼナラ受験料が高いカラ。【独学合格体験記②】


 何かを忘れているような……。とても大事な何かを……。
 春先にかけて漠然とした不安にかられていた。
 ゴールデンウィークがやってきた。時間ができた。そこで僕は突如として思い出した。

 やっべ。
 社労士試験の受験申込って、たしか4月中旬とかやった気がする。

 試験日が8月の第4日曜日ということは脳に刻み込まれていたが、受験申込みに関しては無頓着だった。

 やっべ。やっべ。やべえぞ!
 僕は急いでPCを立ち上げ、ネットで検索をかけた。
「社会保険労務士試験オフィシャルサイト」なるページがTOPに表示された。マウスと眼球を慌ただしく動かし、「申込期限」を探す。見つけた。

 <申込受付期間 4月18日(月)~5月31日(火)>

 セーーーーーフ。

 どうやら間に合ったようだ。というか、1ヶ月近くも余裕がある。安心した。
 濃いコーヒーを淹れ、ゆっくりと「受験案内」を読むことにした。

受験料15,000円もすんのかよ!

 社労士試験の受験申込みは、郵送だけでなく、インターネットでもできるらしい。
 しかも、ネット申込みは今年(令和4年度)から始まったとのこと。
 すごい。なんというタイミングのよさ。

 社労士以外の公的試験もいくつか受験したことがあるが、受験申込手続はどれも煩雑だった記憶がある。
 受験案内(申込書)を入手する最初の段階からして、関係機関に書類を取りに行く必要があるなど、めっちゃ面倒だったような……(遠い記憶)。
 隔世の感がある。現代はやはり”アイチー”なのだなぁ。

 「受験案内」はごちゃごちゃと文章が連なっており、社労士試験のテキストを読んでいるようで辟易したが、この程度のことを面倒臭がって妥協しているようでは、受験申込みをする資格すらないということだろう。

 読んでみた。

・必要項目はWEB上で入力。
・「顔写真」と「大学の卒業証書」の画像データの添付が必要。

 要約するとこれだけだった。

 よし、さっそく申込みをするかと思ったのだが、「受験手数料」の項目まで読み進めて考えこんでしまった。

 というのも、その受験手数料が「15,000円」もしたからだ。

「本試験の雰囲気に慣れる」という目的のためだけに15,000円も出せない。

 率直に言って、高い。

 社労士試験の受験料は、他の公的試験と比べても高い。
 例を挙げると、税理士試験(5科目受験)で7,500円、司法書士試験で8,000円、行政書士試験で10,400円となっている。

 受験料を高めに設定することで、「記念受験者」を極力少なくしようとする社労士業界団体の意図が読み取れる。

 社労士試験は、社労士の業務内容からして、「会社員」の受験が多いのだと思われる。

 「会社員受験生」の特徴は、
①経済的にゆとりがある。
②勉強時間はそれほど確保できるわけではない。
 ということだ。

 受験料を高めに設定しておかないと、「記念受験者」が毎年殺到してしまうのだろう。

 さて、僕はと言えばだ。

 底辺なので、残念ながら①の条件は満たしていない。つまり、経済的に余裕はない。

 一方で、②の条件に関しては満たしてしまっている。社畜なので、勉強時間がとれていない。
 ぶっちゃけ、2~3日に1回勉強していればいい方だ。

 4月末時点で、過去問や直前対策などには一切手をつけておらず、そればかりかテキストの2巡目すら終わっていない。

 これまでの経験から5~8月の4ヶ月の間に確保できる勉強時間を見積もると、試験日までに「合格レベル」に到達しないのは明らかだ。

 当初はそれでも受験するつもりでいた。
 「本試験の雰囲気に慣れるため」だ。


 社労士試験は、試験時間が290分にも及ぶという。昼休憩も含めると、かなりの長時間、試験会場に拘束されることになる。
 また、コロナ禍への対策で受験者に求められる制限も多くなっている。
 実際に経験してみないと分からない不測の事態が、高確率で起こることが予想された。

 来年(2023年)の試験合格に向けて、一度、2022年度の本試験を受けておこうと思ったのだ。
 資格予備校等の模擬試験を受けるより実際の本試験を受けた方がいいし、本試験の雰囲気を味わうことで2023年度合格に向けてのモチベーション向上にもつながる。

 しかし、これらのメリットに「15,000円」の価値があるかと問われると、僕の感覚では否と答えざるを得ない。

 結論、今年度(2022年度)は受験しない。

「受験案内」で初めて知ったこと。

 今年度の受験は諦めたのだが、受験案内に目を通すことは決して無駄ではなかった。
 上述した「具体的な試験時間」などは案内を読んで初めて知ったことだ。

 また、案内には、「試験科目」や「合格基準」についても詳細に明記されていた。
 社労士試験の10科目について、その得点配分に偏りがあることは漠然と知っていたが、受験案内を読んで初めて配点について具体的に理解できた。

 うわさレベルでは知っていたが、マジで10科目を均等に勉強する必要などないのだ。
 明らかに「社会保険関係科目」の比重が大きいし、「労働関係科目」の中でも配点がかなり少ない科目もある。
 なるほど。うわさは正しい。
 むしろ、相対的に配点の低い科目に関しては丸ごと捨ててしまってもいいのでは……という考えすら浮かんだほどだ。

 やはり一次情報に触れることは重要だ。
 長ったらしい「受験案内」を読んだことは決して時間の無駄ではなかった。
 誰がなんと言おうと、無駄ではなかった……。

今後の目標:フェイドアウトだけはしない。

 今後の目標は、「フェイドアウトだけはしない」だ。

 今年度の受験は見送ったが、来年まで1年以上もあると慢心していると、いつの間にか勉強自体をやめてしまいそう。
 自分でも気づかぬうちに、自然とフェイドアウトしそう。

 それだけは避けねばならぬ。
 2~3日に1回でもいいから、ゆる~く勉強は続けるつもりだ。
 時間的に余裕があるので、それで十分に合格ラインまで到達できると思われる。

 今の「ゆる~い勉強」を来年のこの時期まで続け、直前期(5月~)は毎日「ガチ勉」する予定。

 よし、完璧だ。
 僕の計画は完璧だ。
 誰がなんと言おうと、完璧だ……。
 頼む、そうであってくれ!


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