【菓子作り】いちご大福を作った。

 いちご大福だ。
 それ以外に考えられない。
 春にふさわしい色彩の菓子だ。

 いちごをもちで包む。
 やわらかな白い皮の下に血のように真っ赤な果実。
 丸かぶりすればうまいに違いない、と思った。

 作ることにした。

 作り方は想像と一分の違いもない。

 白玉粉に水を混ぜて、蒸す。もちができる。それを等分する。



 いちごを洗って、へたを取る。
 あんこで包む。その際に、あんこでいちごを覆い尽くさないことがポイントらしい。
 もちで包んだとき、いちごの赤がうっすら透け、映える。


 写真用にきれいに切った。
 しかし、僕の目的はかぶりつくことだった。
 6個も作ったので、思う存分、かぶりついてやった。

 包み隠されているものを自分の歯で乱暴に食い破って味わう。
 やはり、うまかった。

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