【クッキー3回目】アーモンドとカシスジャム【おっさんの菓子作り】


 2回も作れば、プロである。僕はクッキー作りのプロである。

 前回のクッキー作りはこちら↓

 プロであるからして、「クッキーミックス」などというお手軽グッズを用いる必要は、もはやない。
 今回は「小麦粉、バター、卵、砂糖」という原始的な素材のみを用いて、クッキーを焼いた。
 感想としては、「クッキーミックス」を使用する場合と手間はさほど変わらなかった。砂糖の計量と、砂糖とバターを練り合わせる手順が増えたくらいだ。
 味も、さして変わらない。クッキーの風味は主としてバターが単独で担っているのであるから、粉が「クッキーミックス」から「小麦粉」になったとて大きな違いが現れないのは当然である。

 バターと砂糖、脂質と糖質。サルに快楽を与える2大物質が揃っているのだから、基本的にどうしたってクッキーはうまい。
 とは言え、ホモサピエンスは貪欲な生物で、プレーンクッキーだけではすぐに飽く。バリエーションを求める。

 てなわけで、「基本の型抜きクッキー」に今回はなにをのせようかしらん、とプロは考えた。
 ポポンッと、脳内にポップアップされたのが「アーモンド」と「カシスジャム」だった。
 まったく同時に、かつ、同等の大きさで、その2つが提示された。
 どちらかなんて選べないわ、だってどっちも食べたいんですもの、とプロは思った。

 ので、さっそく材料を買ってきた(@業務スーパー)



 手慣れた手つきで生地を作る。型抜きして生地を天板に並べた。
 これら生地の上に「アーモンド」と「カシスジャム」をのせていけばいい。

 アーモンドは簡単だ。本当にただのせるだけでいい(すこし指で押さえつけたが)。

 問題は、カシスジャムだ。
 プロの脳内には、市販のクッキー缶に入っている「ジャムクッキー」の絵が浮かんでいた。クッキーの中央にキレイな丸でジャムを配置したかった。
 とすると、やはり生地の中央に丸いくぼみを作っておくのが合理的であろう、とプロは考えた。
 スプーンの底面を生地に押し付ければ、いい感じのくぼみができそうだった。
 プロはプロであるから、どの生地を「アーモンドクッキー」に用い、どの生地を「ジャムクッキー」に用いるかを慎重に見極めた。
 プロはプロだったが、いわゆる「ルーラー」という製菓の道具は持っていなかった。必然、生地を麵棒で延ばした際、生地の中央部は比較的厚く、周縁部は薄くなっていた。その生地を型で抜いて天板に並べたのだから、生地の厚さは均一ではなかった。
 くぼみを作らないといけないんだから、厚みのある生地を「ジャムクッキー」に使うべきね、「アーモンドクッキー」はアーモンドをのせるだけだから生地が薄くても問題ないわ。
 プロの勘はさえていた。というのも、ついうっかり、薄い生地にスプーンを押し当ててしまったところ、いとも簡単に穴が空いたからだ。やはり「ジャムクッキー」には厚い生地を用いなくっちゃ。



 所定の時間、オーブンで焼く。

 途中で庫内を確認して、プロは仰天した。
 クッキーの上で、ジャムがボコボコと沸騰している。
 ジャムの水分が高熱によって気化し、液化した糖分の中でボコボコと泡になっている。
 それはまるで、火山の噴口にたまったマグマのよう。

 プロは慌てた。
 やばいわ。噴火するんじゃないかしら。スプーンでテキトーにつけたくぼみから、液化したジャムが溢れだすんじゃないかしら。そのまま生地の外にまで溢れだすんじゃないかしら。
 しかし、生焼けの状態でクッキーを取り出すわけにもいかない。
 プロにできることは、ハラハラしながら庫内を見つめることだけだった。

 焼きあがった。
 結果として、生地の外側にジャムが溢れたものはなかった。くぼみから溢れたものはあった。


 あれだけボコボコと膨張していたジャムも、オーブンから取り出した途端、急激にその活動を停止し、のっぺりと生地の上に広がっていた。
 さきほどネットで調べたところによると、ジャムは「後のせ」が基本らしい。
 生地から溢れだす危険があるのはもちろんのこと、生地と同じ時間加熱すると、ジャムの風味は落ち、色も褪せるのだとか。1つ、学んだ。

 実食である。
 うまー。
 ふつうに、うまー。

 
 「アーモンドクッキー」の方は、焼いたことでアーモンドの風味(コク)が倍増し、アーモンドに元々まぶされていた少量の塩がクッキーの甘さをいっそう引き立てていた。クッキーとはまた違ったアーモンドの食感もよい。
 「ジャムクッキー」の方は、やはり加熱しすぎたのか期待したほどフルーティーではなかったが、カシスの風味でしっかり「味変」できていたし、そもそも「ジャム×クッキー」の「甘味の2乗」なのであって美味くないはずはなかった。


 さあ、「基本の型抜きクッキーになにかをのせるシリーズ」、次回はなにをのせようかしら。
 プロの探求は続く。


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